【のぼせ対策】更年期のホットフラッシュに効果的な治療法や薬は?

更年期にさしかかると、のぼせ、ほてり、発汗などの症状に苦しむ女性は多いようです。

季節をとわず、突然体がほてって大量の汗が出てきたり、突然赤面するなど、症状に戸惑いを隠せません。

なかには、外出したり、人前に出るのがおっくうになり、精神的にもストレスを感じる人がいるようです。

これらの症状は、ホットフラッシュとよばれ、更年期障害のなかでよくおこる症状のひとつです。

ホットフラッシュをなんとかしたい女性のための薬や、効果的な治療法をご紹介します。

ホットフラッシュってなに?

ホットフラッシュとは、突然のぼせたり、上半身から大量の汗をかいたり、顔が真っ赤になってしまう症状です。

特徴としては、徐々にこのような症状が出るというよりも、ある日突然、症状が出てびっくりすることが多いといわれています。

とくに上半身、顔や首筋、背中部分に汗をかきやすく、大量の汗に洋服がびしょびしょになってしまうこともあるようです。

また顔が熱くなったり、のぼせるのに、手足は冷えているという「冷えのぼせ」が起きることもあります。

いきなり自分の体が変化することに、戸惑い、悩んでしまいがちですが、まずは落ち付いて対処していきましょう。

ホットフラッシュは更年期障害のひとつ

更年期障害は、更年期の時期におきるさまざまな不調のことです。

更年期はだいたい45〜55歳の期間を指すことが多いのですが、最近は20代や30代の若い世代でも、ホットフラッシュが起こることがあり、その場合は若年性更年期かもしれません。

更年期の女性全員が、更年期障害になるわけではありませんが、7割以上の女性がなんらかの更年期症状をかかえているといわれています。

そんな更年期障害のなかで、もっとも多くの方が経験するのは、ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、発汗)です。

ホットフラッシュの原因は血管の収縮をコントロールできていないから

ホットフラッシュは、自律神経が乱れて、血管の拡張や収縮がうまくコントロールできなくなったためにおこります。

自律神経の乱れは、加齢とともに卵巣機能が低下し、女性ホルモンであるエストロゲンが減少したことが原因です。

エストロゲンが減少すると、脳の視床下部はエストロゲンを出すように指令を出しますが、卵巣機能が低下しているので、じゅうぶんなエストロゲンを分泌できません。

すると脳の視床下部は、エストロゲンを出すように何度も指令を出しますが、エストロゲンは分泌されないので、脳は混乱してしまいます。

脳の視床下部は、血圧や体温調整などをおこなう血管運動神経である自律神経もコントロールしているので、脳の混乱は、自律神経を乱すことになるのです。

自律神経が乱れると、血管が正常に拡張したり収縮できなくて、いきなり赤面したり、のぼせるというホットフラッシュの症状がでるのです。

ホットフラッシュの対策は?

いきなりほてったり、暑くなったりというホットフラッシュの症状がでた場合は、どうすればよいのでしょうか。

冷たい飲みものを飲んだり、上着を脱いぐ、涼しい場所に移動するのもよい方法です。

上半身だけ暑くて、下半身は冷えるというケースもあるので、下半身は冷やさないように夏でもストッキングを履くなど工夫をし、カーディガンやストールなどで温度の調整をしやすくするとよいですね。

また、ワキの下に保冷剤を入れると、体温が下がりやすいため、暑いときはオススメです。

しかし、これらは根本的な解決ではありません。

ホットフラッシュは我慢しないことが大切

「いつか治まるだろう」と我慢をする方もいるようですが、つらい症状を我慢することは、抑うつ気分を引き起こしたり、精神的にもよくありません。

よくある症状なので自分ひとりで抱え込まず、早めに婦人科で相談しましょう。

適切な対処をすることで、症状を軽減できる可能性があるのです。

ホットフラッシュのせいで出かけるのがつらくなったり、人前が苦手になっている方は、しっかり対処することで、精神的にも前向きになれ、イキイキとした健康的な明るい毎日を取り戻せるかもしれません。

ホットフラッシュの治療は?

根本的に治療をするなら、婦人科に行きましょう。

婦人科でよくおこなわれる治療は、ホルモン補充療法(HRT)です。

ホルモン補充療法は、減少した女性ホルモンを補充する方法をいい、経口剤(飲み薬)のほかに、経皮剤(貼り薬や塗り薬)があります。

どの方法が適しているかは、医師と相談して決めていきましょう。

また、医師が更年期障害だと診断すれば、健康保険が適応されます。

ホルモン補充療法

ホルモン補充療法で使われるホルモン剤は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類です。

更年期に急激な減り方をするのは、エストロゲンなので、足りない部分を補充していくというイメージです。

しかし、エストロゲンだけを単体で補充した場合に、不正出血が起こったり、子宮体がんのリスクがあがるといわれていました。

リスクを予防するために、プロゲステロンと

ホルモン補充療法は、ホットフラッシュの症状を軽くしたり、イライラ、倦怠感、不眠、めまい、頭痛などの更年期障害の症状全般に効果があります。

ホットフラッシュに加えて、抑うつ状態など精神症状が強い場合は、抗うつ薬や抗不安薬があわせて処方されるケースがあります。

漢方薬による治療

ホルモン補充療法が適さない人は、漢方薬で治療します。

よく使われる漢方薬は、加味逍遥散(カミショウヨウサン)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)などです。

ホットフラッシュに効果のある市販薬3選

ホットフラッシュはあるものの、病院に行く暇がなかったり、悩みが深くない方は、市販薬を試してみるのもよいでしょう。

ホットフラッシュに効果があるといわれている薬を紹介します。

小林製薬 女性保健薬 命の母A(第二類医薬品)

700円(税抜)84錠
13種類の生薬、ビタミン、カルシウムなどが配合されている
体の血流を促進し、女性ホルモンと自律神経の乱れによりおこる体調不良を改善する

ツムラの女性薬 ラムールQ(指定第2類医薬品)

1700円(税抜)80錠
19種類の生薬と8種類のビタミンを配合している
ホルモンバランスの乱れによりおこる冷え性や更年期症状を改善する

全薬工業 エベナL(第2類医薬品)

3468円(税込)450錠
10種類の生薬を配合している
血液の流れをよくして、更年期障害によるほてり、肩こり、頭痛などの症状をやわらげる

薬のメリットとデメリット

減少しているエストロゲンを補充することで、更年期障害の症状が改善される他、コレステロール値を下げたり、骨粗しょう症を予防する、肌のハリや潤いがよみがえるというメリットがあります。

デメリットとしては、副作用があることです。

一般的な副作用として、吐き気、乳房が張る、不正出血などがあります。

また、乳がんのリスクが高まるとされています。

エストロゲンだけを長期に投与すると、子宮体がんのリスクが高まるので、ホルモン補充療法の治療が長引く場合は、プロゲステロンもあわせて投与する方法があるようです。

治療法は個人によって異なりますので、詳しくは、副作用リスクとあわせて婦人科の医師とよく相談してください。

また、ホルモン補充療法をおこなっている間は、定期的に乳がんと子宮がんの検査を受けることが望ましいです。

抗うつ剤や抗不安薬の副作用としては、眠気、頭痛、口の乾きなどがあります。

漢方薬には強い副作用がないかわりに、効き目に即効性はありません。

どんな薬であれ、作用と副作用を持ち合わせています。

使い方さえ間違わなければ、薬のメリットは大きく、デメリットを最小限にできます。

医師の指示通りに使用すれば、怖いものではありません。

気をつけたいこと

めまい、動悸、発汗、頭痛など、更年期障害と同じような症状が出る疾患として、高血圧、甲状腺の病気、メニエール病、脳神経の疾患などがあります。

自分で更年期障害だと決めつけると、重大な病気がかくれている可能性があります。

更年期は体の節目でもあるので、一度は病院で、血液検査や全身状態をチェックしてもらうことをおすすめします。